超ハイレベルな戦い Vans主催のショップ対抗コンテスト『Vans Shop Riot』2年ぶりに復活

Vans(ヴァンズ)が主催する、ショップ対抗コンテスト『Vans Shop Riot』。コロナで2年間開催できなかったが、いよいよ今年から復活、10月21日、22日にそのヨーロッパ・ファイナルがベルリンで行われた。

各チームのスケーターだけでなく、各ショップがセンスとウデを振るうという意味でもこの大会、各地元スケートシーンの盛り上がりにとって非常に重要な意味を持つ。今回予選を勝ち抜いて参加したのは以下のショップ。

Route One、Wall Street Biarritz、So Hot Right Now、Ericeira Surf & Skate、Skate CH、Frisco、Skateboutique、Boarderline、Slut Boardshop、Aggo、Streetmarket、Junyard、Baseline

ヨーロッパ中14カ国から15ショップが参加となった本大会、2年ぶりとあってとりわけ気合いが入っていたようだ。

ショップそれぞれがランプなどのセクションをオリジナルでデザインする、セクション・デザイン・コンテストがあるのも本大会の特徴だ。投票で人気を集めたものが実際に採用されるという、どこか文化祭的なお祭り感があるのも、この大会ならでは。2019年のアジア初開催でも日本陣営が盛り上げていた。

しかしなんと言ってもすごいのはスケーターたちのレベルの高さだ。コメント欄にも「98年頃のスケーターたちがこの映像を見たら度肝を抜かれるんじゃないか」と書き込んでいる者がいたが、驚くほど難易度の高い技と、遊び心溢れるトリックの連続である。スタッフの年齢も人種も幅広く、インタビューでマイクを向けられた面々は地元ドイツ、ベルギー、英国など様々。

一様にビールを片手に上機嫌で、しまいにはインタビュアーまでビールで酔っ払っているのが、本大会のノリの良さを物語っている。そりゃドイツビール片手に世界最高峰の技を見て、古い知り合いと久しぶりに会い、楽しくないわけがない。コンテストではあるが、やはりそれ以前にカルチャーと人を讃える祝祭なのである。

それはこの『Vans Shop Riot』だけでなく、あらゆるスケート大会に言えることだろう。例えオリンピック大会であってもそれは変わらないはず。誰もがそれぞれのベストを尽くし、最後は全員で讃えあうのがスケートの文化だ。順位だけにこだわって、交流も学びも何もなければ、それはスケートの本質ではないだろう。超ハイレベルなスケーティングを終えたばかりの若手入賞者も、長年シーンを見てきたベテランスタッフも、みんな同様に地元の美酒を楽しんでいるのが何より印象的な大会だった。コロナ禍第八波による感染者増が気になる昨今だが、アジア大会、そして日本予選も大々的に開催となることを願うばかりである。

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