飲酒運転は子供がハンドルを握っているのと同じ!? トヨタが“おもちゃの車の事故”で警告

「飲んだら乗るな、飲むなら乗るな」とはよく聞くフレーズ。日本では道路交通法改正により飲酒運転に対する罰則が強化され、飲酒運転取での取り締まりを受ける件数こそ減少しているものの、いまだに飲酒運転、また飲酒運転による事故発生は後をたたない。

「ビール1口くらいなら大丈夫、運転できる」そう考えたことがある人は多いだろう。しかし残念ながら、その判断が大きな後悔につながるのである。世界に目を向けても、飲酒運転への規制、罰則、また世論も厳しくなっている中、トヨタ自動車(トヨタ・ブラジル)が、飲酒運転防止を呼びかけるCMを制作した。

トヨタ・ブラジルの研究結果によると、飲酒をすると、目からの情報を処理し、ハンドルを握る手、体に命令を伝達する能力は8歳児程度に落ちるのだという。ブラジルの「DAVID Sao Paulo社」が制作したCMでは、目の前にあるとわかっているのにガレージのシャッターに突っ込んでしまったり、急な坂道でも臆せず走り出してしまって横転、または急ハンドルで横転、前を横切る子をブレーキをかけずに轢いてしまったり等々……おもちゃの車やバイク、そして小さな子どもゆえにドキッとはしても微笑ましいシーンとして見ることができるが、飲酒後にハンドルを握ると誰でもこうなってしまうことをわかりやすく伝えている。

例え「1杯だけ、1口だけ」であったとしても、いかに自身の判断力や身体的能力が低下してしまうかがおわかりだろう。そしてもし運転しているのがおもちゃの車ではなかったとしたら……結果は言わずもがなである。

前述の通り、日本では飲酒運転による交通事故は減少傾向にある。 しかし、事故を起こすドライバーのほとんどが、「酒気帯び」「酒気帯び基準以下・検知不能」の状態なのだという。つまり、ドライバーが「酔いの自覚がない状態」で事故を起こすケースがほとんど。だからこそ「飲んだら乗るな、飲むなら乗るな」は絶対ルールなのである。

トヨタ車には、危険を知らせる「Safety Sense(セーフティセンス)」技術が搭載され、衝突の回避や被害の軽減をサポートしてくれる。しかしその高い技術を持ってしても、酔いを克服することはできないということを心に留めておこう。酒量ではない、飲んだというその事実だけで事故の原因となることをくれぐれもお忘れなく。

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