スリー・6・マフィアがデザインに関わった、NBA グリズリーズのNIKE「City Edition Uniform」

アメリカ・テネシー州メンフィスに本拠を置くNBAチーム「Memphis Grizzlies(メンフィス・グリズリーズ)」。先日NIKE(ナイキ)が発表した2022-23シーズンの限定ユニフォーム『City Edition Uniform』は、過去・現在の“メンフィス”のヒップホップシーンにオマージュを捧げたクールなデザインに仕上がっている。

各チームが所属する都市と歴史に敬意を表し、世界中のファンとの架け橋になるようにという願いが込められてるNIKE(ナイキ)が手がける『City Edition Uniform』。今回「メンフィス・グリズリーズ」のユニフォームは、メンフィス発のヒップホップグループ Three 6 Mafia(スリー・6・マフィア)や、Project Pat(プロジェクト・パット)もデザインに関わっているそうで、彼らの音楽の世界観とグリズリーズのタフなスタイルを見事にかけ合わせたデザインとなっている。

スリー・6・マフィアは、1991年、DJ Paul(DJ・ポール)とJuicy J(ジューシー・J)、Lord Infamous(ロード・インファマス)の3人で結成されたグループ。その後3人のメンバーを加えたものの、現在はその3人およびインファマスは脱退しており、DJポールとジューシー・Jの2人で活動している。2006年には映画『Hustle & Flow』のテーマ曲「It’s Hart Out Here For A Pimp」でアカデミー賞を受賞。現在、全米で最も有名なヒップホップグループの一つともいえる。また、プロジェクト・パットは、ジューシー・Jの実の兄で、同じくラッパーとして活動。たびたびスリー・6・マフィアの楽曲に登場する準メンバー的な存在である。そんな彼らの音楽は刺激的すぎるほどの攻撃性と、ホラー映画のトラックをサンプリングする暗く怪しい雰囲気が特徴だ。

ユニフォームのデザインでまず目を引くのが、ゴールドで縁(ふち)取りされた豪華な“MEMPHIS”と“選手番号”のフォント使い。このチーム名および数字のなかにはダイアモンドの素材感を表現し、グリズリーズの力強さがひしひしと伝わってくる。また、ショーツにはチームロゴの“特大ベアフェイス”にクロムメッキ加工を施した。このクロムメッキ加工には「箱型シボレーのトランクからミックステープのカセットを売り、メンフィスサウンドを世界中に届けている地元のアーティスト達」を意味しているという。このようにさまざまな意味が込められた最終デザインは、決定するまでに約3年の歳月とおよそ20種類のデザインが検討されたそうだ。

そして、このユニフォームは、11月11日の対ミネソタ・ティンバーウルブズ戦で初お披露目された。ホームゲームでこの新しい戦闘着をまとった選手たちは、素晴らしい試合を見せ、終始リードする展開で勝利を収めた。途中にはジャ・モラントの左手でのバックビハインドパスや、スペイン出身サンティ・アルダマのバックダンクアリウープなどビッグプレイも連発。新ユニフォームのデビュー戦を華々しく飾った。

昨年はウエスタン2位と一気にステップアップし、強豪チームへと変貌を遂げたグリズリーズ。今季は11月27日時点で11勝8敗のウエスタン4位とまだ本調子ではないようだが、これからスリー・6・マフィアに代表される音楽のように、けが人が戻って上り調子になれば荒々しく、タフでエネルギー溢れるプレイを思う存分みせつけてくれるはずだ。

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