アニメーションで新たに生まれ変わった ザ・ビートルズ「Taxman」「I’m Only Sleeping」

The Beatles(ザ・ビートルズ)が1966年に発表したアルバム『Revolver(リボルバー)』が再発され、新たにアニメーションで表現されたミュージック・ビデオが公開された。

ビートルズの名盤『Revolver』をステレオとドルビー・アトモスで新たにミックスした『リボルバー』スペシャル・エディションが10月28日に世界同時リリースされた。本作に収録された楽曲を再解釈したアニメーションビデオ「Taxman」「I’m Only Sleeping」が公開され、現代のファンを新たな映像で楽しませている。

イラストレーター/アーティストのDanny Sangra(ダニー・サングラ)が監督を務めた「Taxman」のMVは、カラフルなタイポグラフィを用いたアニメーションで表現されている。ビートルズの曲の歌詞に呼応するようにさまざまなタイポグラフィやキャラクターなどが活き活きと動き出すアニメーション映像になっており、随所に遊び心が感じられる。

ダニー・サングラは、このアニメーションビデオが1968年に公開されたビートルズのアニメ映画『Yellow Submarine(イエロー・サブマリン)』からインスピレーションを受けていることを明かした。彼は「コミックと週末の朝に放送されるアニメが混ざったような『Yellow Submarine』から影響を受けている」と説明している。

もう一つの「I’m Only Sleeping」のMVを手掛けたのは、アニメーション監督のEm Cooper(エム・クーパー)。約1,300点の油絵を使用して、“夢”と“覚醒”の間を描写している。シュールな夢や、ビートルズの思い出、彼らの反戦感情などが渦巻く中で、眠りに陥ったり目覚めたりするジョン・レノンの姿が描かれている。

このアニメーション映像は、エム・クーパー自らがセルロイドのシートに油絵具で一コマずつ描いて完成させたという。実写フィルムを一コマずつ投射してトレースしてアニメーションを作るための装置 “ロトスコープ”も使用しながら、何カ月もかけて製作を進めたようだ。

膨大な時間と労力をかけてアニメーション製作に打ち込んだエム・クーパーは、ビートルズが奏でるゆったりした夢心地のようなサウンドに合わせて、自身はひたすら絵筆を動かすだけだったと振り返る。

2つの異なるアプローチとスタイルで製作された「Taxman」と「I’m Only Sleeping」のアニメーションビデオは、ザ・ビートルズの公式YouTubeチャンネルで公開されている。

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