リアーナが『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』主題歌を手がけた理由

全世界で社会現象を巻き起こした「ブラックパンサー」シリーズの続編となる『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(大ヒット公開中)で待望のカムバックを果たしたRihanna(リアーナ)について、Ryan Coogler(ライアン・クーグラー)監督がサウンドトラックにリアーナが参加することになった経緯を語った。

2016年のアルバム『Anti』以来6年ぶりのリリースとなる新曲「Lift Me Up」は、オリジナルサウンドトラックからのリードシングルとなる。クーグラー監督はプレスイベントで「リアーナは素晴らしいキャリアと数々の曲を私たちと分かち合ってくれました。今ではメイクアップや洋服までも手がけ、彼女がマイクを離したとしても世界は理解すると思います。ずっとみんなの期待に応えてきてくれたし、僕は彼女の音楽を愛しているので理解できる」

「ただ真実を言うと、僕たちは映画の世界観を表現でき、テーマに共感し、オーディエンスにその個性を発信できるアーティストを探していたのです。Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)が1作目で美しく表現したように。ただ、この映画は別です。女性であることに意味がありましたし、言葉だけでなく母性を感じられる音楽を表現できる人でなければありませんでした。なぜなら、この映画最大のテーマだからです。それがリアーナの人生とちょうど重なったタイミングだったので、受け入れてくれたのです。彼女は映画の予告編を見て、俳優陣の迫真の演技に感銘を受けてくれました。その気持ちが後押しをしてくれて、彼女は「ねえ、この映画を観てみたい。それでなんとかできるか判断させて」と言ってくれました。でも実はリアーナが曲をかけてくれたときに『これはチャド(チャドウィック・ボーズマン)のためにやったの』と打ち明けてくれて。彼が全てだったんだ」

マーベル・スタジオ史上最高傑作の呼び声高い映画『ブラックパンサー』で主演を努めたChadwick Boseman(チャドウィック・ボーズマン)は2020年にがんのため42歳の若さで亡くなった。リアーナは彼に楽曲を捧げたのだ。「ここに座りながら思い返すと、なんだかピンときたよ。チャドがみんなを集めてくれたんだ。彼はいつも繰り返し与えてくれてばかりで。リアーナをこの映画のファミリーに加わえてくれたことに感謝するし、映画でこの曲がどのように使われているのかみんなに楽しみにしていて欲しい」と続けた。

「Lift Me Up」を共に作曲したTems(テムズ)も「ライアンに映画と曲の方向性を聞いたときに、人生で失った大切な人たちの“優しさ”を表現したいと思ったんだ。彼らに曲を歌ったらどんな気持ちになるだろうと想像しながら。そしてどれだけ彼らに会えなくて寂しいか伝えたかった。リアーナから常にインスパイアされてきたし、彼女がこの曲に込めたメッセージを歌ってくれたのはとても光栄」と話した。

リアーナは来年2月に行われるスーパーボウルのハーフタイムショーに出演することも決定しており、ついに歌姫復活のときが近づいているようだ。

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