トニー・ホークが“神童”と呼ぶ 天才リース・ネルソン「Birdhouse」に合流

カナダ生まれ、10歳のReese Nelson(リース・ネルソン)がいよいよTony Hawk(トニー・ホーク)のスケート・ブランド「Birdhouse Skateboards」に本格合流する。ホークに“神童”とまで言わしめたリースが、今回本格的にスケート・レジェンドの“羽の庇護”の下に入ったわけだ。

その堂々たるイントロダクション・パート『Reese Nelson-Welcome To the Birdhouse』がこちら。

Beastie Boys「Sure Shot」が流れる中、リースの滑りっぷりはとても10歳とは思えないレベルだ。カルガリー育ちで「スケートしてなかったときがないかも」と言う彼女。兄が滑っている姿を見て自ら始めたのが4歳の時、そしてたったの5歳のときにはバックサイド・ハリケーンやオーリー・540・フロントサイド・クルックまでできるようになったのだとか。

そこからもどんどん上達し、当然のように注目を集め出したリース。そのうちオリンピック2022年度カナダ代表チーム選考に参加するとトニー・ホークの目に止まり、メディアの取材に対しホークも「彼女は9歳にして、極めて難しく危険なトリックをこなしている。実際“神童”と言っていいと思うよ」と答えていたほどだった。“現代スケートボードのゴッドファーザー”にここまで言わしめる彼女のポテンシャル、推して知るべしだろう。

9歳の誕生日にも、ただただスケートをしたかったリースは、トニーの仲間たちと共にヴァート・ランプを目一杯楽しんだのだとか。彼女の唯一のリクエストだった“みんなとエアー・オーヴァーしたい”に応えて、エアーし合う光景はなんとも眩しい。グータッチする姿が本当に嬉しそうだ。

そんな彼女が過去のインタビューで「今一番の目標は?」という問いに「自分の名前がBirdhouseのデッキに入ることです!」と答えていた。今回で、その夢に大きく前進したのではないか。さて、一方のトニー・ホークも、昨今ものすごいアクティブさを見せて注目を集めている。先日はキッド・カディにスケートボード・レッスンをしたニュースもあった。

それ以前にもスケートボードを題材にしたブロードウェイ舞台をプロデュースしたり、人気音楽バラエティ「The Masked Singer(ザ・マスクド・シンガー)」にシークレット出演して、The Cure(ザ・キュアー)の楽曲を歌って審査員を驚かせたり、クリスマス・シーズン中、サンタコスでキッズと一緒にスケートしたり。かつてスケートに夢中になった往年のスケートファンを再び熱くさせ、若いキッズからは神話の登場人物さながらのレジェンドとして尊敬を集めているのだ。

リアル・スケート・ヒーローを地で行き、世代を跨いだ大活躍を見せているトニーと、若きホープ、リース・ネルソン。その邂逅はまさに次世代のスケート・カルチャーを見据えたタッグといえるだろう。スケート以外は「お絵描きと人形遊びしてる」と言うリースだが、彼女が夢に描いた通り、リース・ネルソン・シグネチャー・デッキがBirdhouseからリリースされたら、きっと世界中のキッズ、特にガールズが大喜びするに違いない。そうしてまた新たなジェネレーションが生み出され、カルチャーが広がってゆくわけである。

東京オリンピックでは13歳の西矢椛が金メダルに輝くなど、若い選手の活躍に注目が集まっている昨今、彼女の登場はさらなる記録更新を期待させるに十分。まずは2024年、パリ・オリンピックでの彼女の活躍に注目していよう。新世代の急先鋒のリース・ネルソンが、スケートボードをさらなる地平に連れて行ってくれるはずだ。

TAGS