期待の日本人若手スケートボーダーのひとり、佐々木来夢が「Flip Skateboards」にメンバー入りしたことを伝える最新ビデオ『Welcome To Flip Skateboards』が公開された。
この動画は1分の短いビデオながら、佐々木の最新のトリック・メイクの数々がフィーチャーされており、伸び伸びとした滑りっぷりと確かな実力が十二分に捉えられている。これを早速見た讃辞とおめでとうコメントが各国のスケートボードファンから届いており、「Awsesome!おめでとう!」「あのスイッチ180フロント・フィーブはやばい!」「マジでこの10年はジャパンがシーンを制してきたよな」「sugoiiii」などなど、たくさんの賛辞を送られている。「もしジャパニーズが一人もいないチームがあったとしたら、そいつらはきっとスケーター探しの方法を間違えてるね」などというコメントもあったが、これにも「ほんとそう」「10点満点で正しい」などとリプが並び、最近の日本スケーターの定評のほどが伺える。
さてこのビデオ、佐々木の滑りはもちろんのこと、音楽にも注目してほしい。もろブラック・サバス的な、地を這う重くヘヴィなハード・ロックサウンドと暗く幻想的な歌詞とボーカル、これ実はブルース・クリエイションという日本の70’sロックバンドの楽曲だ。特にこの楽曲は、まるで西海岸南部のスケーターが好む“ストーナー・ロック”のよう。
“ストーナー・ロック”は、Kyussなどに代表される90’s以降のカリフォルニア南部のヘヴィ・ロックのジャンル。デザート・ロックなどとも呼ばれ、主にスケーターに好まれるタイプのロックである。引きずるようなグルーヴと、荒く歪んだギターが特徴だ。
しかし日本の70’sの初頭にも、似たようなマインドのバンドがいたのだと思うと興味深い。録音のクオリティも、演奏のノリももはやアメリカなのか、日本なのか、イギリスなのか、そしてハードロックなのかプログレなのかわからないくらいにレベルが高い。そんなバンドの楽曲が10代の日本人スケーター、佐々木来夢のスケート・ビデオにが使われていると思うと、なんとも味わい深い時代の変遷である。
実はアメリカのストーナー・ロック系のミュージシャンやリスナーで、70’sのジャパニーズ・サイケロックやハードロックの愛好家はかなり多く、おそらくは「Flip」のチーム内にもそういった音楽を掘りまくるファンがいるのだろう。
「Flip」は当初イギリスでスケーター、Jeremy Fox(ジェレミー・フォックス)が「Death Box」として創立し、仲間たちとカリフォルニアに移ったことをきっかけに現在の名前に改名。イギリスとカリフォルニアにまたがった歴史を持つ老舗ブランドだ。一方、佐々木来夢は三重県出身で2004年生まれ。すでにアジアを代表するスケーターの一人として台頭している。
加えて対照的なタイプながら、自らライバルだと公言する実弟の佐々木音憧(とあ)もどんどんと力をつけ注目され始めている。佐々木の今回の「Flip」入りは、図らずもさまざまな地域、カルチャー、世代が交差する現代のスケートカルチャー像を浮き彫りにしているのだ。
18才の佐々木来夢、老舗スケートブランド「Flip」、そして70’sのヘヴィ・ロック、ブルース・クリエイション。過去には考えられなかった新時代ならではのマッチングである。
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