2018年以来の新アルバムが期待されているのはもちろん、新曲「Ruby Red da Sleeze」をリリースするなど、新しい話題をどんどん提供しているNicki Minaj(ニッキー・ミナージュ)が、ラジオ番組で自身のレーベル発足をアナウンスした。
ここ5年だけでも数多くの女性ラッパーが登場、躍進する中、女性ラッパーの第一人者である彼女への待望論は膨らむばかりだったが、先日シングル「Ruby Red da Sleeze」をリリース、さらには新キャラクター・イメージの公開で“いよいよか!?”と周囲を盛り上げている最中だ。
気になるレーベル名こそまだ未発表だが、すでにNana Fofie、Tate Kobang、Rico Danna、London Hillら多くのアーティストと契約を結んだとのこと。「ラップやブラックだとか、何かしら制限のあるレーベルだとは思わないでほしい。私たちのレーベルではいろんなジャンルの音楽を展開するつもりです」とボーダーレスにさまざまなジャンルのアーティストをサポートすると説明している。
レーベルの発足に関しては、兼ねてからリスペクトを公言してきたLil Wayne(リル・ウェイン)からインスピレーションを受けており、今回も多くの助言をもらったようだ。ニッキー自身の活動初期、ウェインから手厚くサポートをしてもらった経験があり、他アーティストへのサポートを惜しまないその姿勢を見習って、自身も同様にするつもりとした。
「みんなすでに知ってると思うけど、契約していようがいまいが、私はいざ誰かをサポートするってなったらハンパないよ。ならば、自分の契約アーティストに対して私がどれほどの力を注ぐことになるか、想像してみてほしいんだよね」とぶちあげ、契約アーティストの一人Tate Kobangについても「新世代で一番フックが書ける」と高く評価。何かとアーティストへの搾取が起こってしまう業界において、レーベル主としてのニッキーの存在は所属アーティストにとって心強いはずだ。
「自分の代わりに誰かが大変な作業を担当してくれる大切さを、私は理解できます。多くの新人が、なんていうか、すぐに燃え尽きてしまう(“microwaveable=レンジで熱する”)のも、入れ替わり立ち替わりなのも、理由はよくわかる。それはちゃんとした構造が、この業界にないからではないでしょうか」
そう話すニッキー・ミナージュこそ、ヒップホップにおける女性の地位確立を担う一人だけに説得力が違う。ちなみに、メジャーレーベル所属のアーティストがレーベルを設立するのは、女性としては史上初に当たるようだ。今回のムーブも、業界内での女性の地位や可能性をさらに広げるものとなるだろうし、今後女性アーティストが自身でレーベルを運営するケースは間違いなく増えるだろう。
兼ねてから待望されていた、自身の音楽活動の復活も高らかに宣言しただけでなく、新人や他アーティストまで本格的にサポートするのならば、ニッキー・ミナージュの新アルバムそして新レーベルは今年のヒップホップ界最大のニュース、台風の目になるかもしれない。いよいよ帰ってきた“真のクイーン”の動向に2023年は目が離せなくなりそうだ。
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