2022年7月のデビュー以来、K-POPのトレンドに新しい変化の風を吹き込んでいる5人組ガールズグループNewJeans。SHINeeや少女時代など、手掛けたアーティストは必ずヒットさせるという伝説のプロデューサー、ミン・ヒジンが直接育てたことでも話題だ。
ゆるキレダンスとダンサブルなヒップホップR&Bの1stシングル『OMG』で世界の幅広い層から支持を受けている彼女たちをこのたび「Apple Music」の看板DJ、Zane Lowe(ゼイン・ロウ)がインタビュー。同アルバムの紹介やビハインドストーリー、ファンとの関係、そしてお気に入りのアーティストなどに話題が及んだ。
『OMG』で感じてほしかったこと
今年1月2日にリリースした1stシングル『OMG』には、同名タイトル曲と昨年12月に先行公開された「Ditto」の2曲を収録。オリコンのデイリーシングルランキングでは初登場でいきなり1位にランクインしたほか、本国韓国では「Melon」や「genie」などの音源配信サイトで1位を独占するなど驚異的な記録を打ち立てた。そんな彼女たちの快進撃について、ロウは「みんな『NewJeansって誰だ?』って口々に言ってる。たくさんの人たちが君たちの曲を聴いてるけど、今どんな気持ち?」と振ると、ダニエルは「こんなにたくさんの人から応援してもらえてとても光栄。これらの曲は私たちの一部で、私たちが楽しんでいるのと同じくらい、皆さんに楽しんでもらえていてとても嬉しい」とその喜びを率直に伝えた。
『OMG』の魅力については「『OMG』は初めての“冬のNewJeans”を象徴する曲。また『Ditto』は冬ってこんな感じだよねっていうものをうまく切り取った曲だと思う」とダニエル。「ハーモニーが美しいボーカルで始まるけど、それが冬のテーマのようなものを思い出させてくれるの。聴いているうちに暖かさや心地よさといったものを感じてもらえるんじゃないかな」と、初のウィンターソングについて笑顔いっぱいに語ってくれた。
NewJeansが“新しい”理由
ロウいわく、NewJeansが新鮮なのは「ユルさ」があるからだという。確かに「OMG」のミュージック・ビデオを観ると、K-POPを代表するガチキレのカル群舞(一糸乱れない激しいグループダンス)というよりは、R&Bのリズムに乗せて音符と遊ぶかのように軽やかに跳ねながら、サビでは息の合ったポイントダンスも披露する“ゆるキレ”ダンス。「ダンスやちょっとした動作がとても自然で、肩の力がいい具合に抜けてるなって思うんだよね。NewJeansはそういう『自由な感じ』だと思うんだけど、君たちはどう思ってる?」とロウから聞かれると、ハニは「たぶん私たちって、例えば新しい曲をレコーディングしたり新しいダンスを練習したりするとき、また音楽やビデオ撮影、パフォーマンスの準備をするとき、自分たちを無理に変えようとはしていないからかも。音楽を自分たちのほうに合わせるようにするというか。だから、音楽をより心地よく楽しんでもらえるんだと思う」と自己分析した。
5人で一つのものを作り上げていく「楽しさ」
『OMG』の制作について話が及ぶと、ミンジは「個人的にダンスをメンバーで一緒に合わせながら練習していく過程が強く記憶に残っている。とても楽しい思い出になった」と、5人で一つのものを作り上げていく手応えを語った。実際、NewJeansのMVはいくつものバージョンが公開されていて、さまざまなテイストのMVを鑑賞できるのが楽しみとなっている。ダニエルもミンジの言葉にうなずきながら「レコーディング中はいろんなことにチャレンジできた。違うスタイルや新しい雰囲気なんかに。だから一瞬一瞬がとても楽しかった!」と明かしている。
好きなアーティストは?
ロウから好きなアーティストを尋ねられ、「R&Bとチルの大ファン」と明かしたハニ。最近Phoning(コミュニケーションアプリ)を通じてファンからdhruv(ドルヴァ)というアーティストを教えてもらってヘビロテしていたとのこと。「このアプリのプレイリストには、ファンからのオススメの曲が入っているんだけど、ある日『airplane thoughts』がランダムに流れてきて、その甘い歌詞と落ち着いたメロディーに一瞬で虜になったの」と熱く語った。
ファンからオススメの音楽を教えてもらったり、プレイリストを作ったりして、アーティストとファンが音楽を通じてコミュニケーションを取る形を「音楽を楽しむ今どきの形、そして醍醐味」と絶賛したロウ。ファンの意見やアイデア、フィードバックに触れることができるのは、現代の音楽のあり方として重要だと強調すると、ダニエルも「私たちがやっていることの最も大切な部分がそこなの」と共感。NewJeansの誕生初期からアプリなどを通じて世界中のファンと近いところでつながり、ファンとは親友のように直接コミュニケーションを取りながら音楽をやり取りして「強い絆」で結ばれている、と語った。
「ファンとチャットしながらエネルギーをもらうこともある」と明かしたヘインは「もっというと、チャットで会話をしなくても、ステージでパフォーマンスをしながらアイコンタクトするだけで通じ合っているって思うこともある。私たちもファンのことが知りたい。だからコミュニケーションすることって大切だと思う」と、インタラクティブな関係を重要視するK-POPアーティストならではのコメントもあった。
そのほかお気に入りのアーティストについてヘインはJorja Smith「Gone」を挙げたほか、ヘリンは「新しい曲を探すのが趣味」とし「まだ聴いたことのない音楽を聴きたい。できるだけたくさんのジャンルの曲に接したい。周りの人からのオススメを積極的に聴いている」と語って、音楽に貪欲な一面を垣間見せた。
ミュージックシーンに彗星のごとく現れたNewJeans。まだ初々しさとあどけなさが残る彼女たちの2023年卯年の活躍を楽しみにしたい。
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