あの名シーンはアドリブだった 『マイネーム: 偽りと復讐』の裏側

2021年10月よりNetflixで配信開始されたハン・ソヒ主演の韓国ドラマ『マイネーム: 偽りと復讐』が人気を集めている。本作は、父親を殺害された少女ユン・ジウが復讐のために麻薬組織の後ろ盾を受けて“オ・ヘジン”と名前を変え、警察へと潜入するアクションノワール。

本作を手掛けたキム・ジンミン監督、脚本のキム・パダ、主人公ユン・ジウ/オ・ヘジンを演じるハン・ソヒ、麻薬取締官のチョン・ピルド役のアン・ボヒョン、麻薬組織のボスであるチェ・ムジン役のパク・ヒスンがアクションシーンや撮影の裏話を明かした。

Netflix Korea/YouTube

ユン・ジウ vs ト・ガンジェ

チャン・ユル演じる構成員ト・ガンジェとの対決シーンでは、初めてジウと警察でバディを組むチョン・ピルドがチームで戦う危険なアクション撮影となった。手錠を使う撮影では本物と偽物を使い分けているが、何度か偽物の手錠が壊れるほど激しいアクションを伴ったという。ジンミン監督は「アクションシーンの練習は、攻撃を適切に受け、負傷を最低限に抑えるのを学ぶためでもある」と付け加える。

ユン・ジウ vs チョン・テジュ

ジウがイ・ハクジュ演じる麻薬組織の構成員チョン・テジュと対決するシーンは、「2人が踊っているように戦う姿を撮影したかった」と明かすジンミン監督。彼女が強敵と戦うクライマックスシーンにちなんで、脚本のキム・パダは「台詞に頼りすぎることなく、アクションや動きで表現する方が好きだ」ということを明かしている。

Netflix Korea/YouTube

ユン・ジウ vs チェ・ムジン

ジウが最後に対決するのは、国内最大の麻薬組織のボスであり、かつて父親の親友だったチェ・ムジン。ジンミン監督いわく、父親のユン・ドンフン役を演じた俳優ユン・ギョンホの存在も大きかったようで、ムジン役のパク・ヒスンとは実際の年齢差はあるものの2人の間に予想を超えた化学反応が生まれたという。ドンフンとムジンが煙草を吸いながら語り合うシーンは全てアドリブだったそうだ。パク・ヒスンのお気に入りシーンは、「自分はこれまで一度も裏切ったことはない」と告白する場面。彼にとって最も信頼を寄せる親友ドンフンの行動は大きな裏切りのように感じたのだろう。

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