リル・ウージー・ヴァート、来年の『WrestlMania』のリングにレスラーとして上がると高らかに宣言

今最も勢いのあるラッパーの一人、Lil Uzi Vert(リル・ウージー・ヴァート)。先日、WWE主催のメジャー・プロレス・イベント「WrestlMania 39(レッスルマニア39)」に登場。観客を沸かせると「来年はレスラーとしてリングに上がる予定だ」とも発言したことで、ラップ界とプロレス界の両方を驚かせている。

大のプロレス好きのウージーは鉄腕アトム的な独特のヘアスタイルで「Just Wanna Rock」を披露。会場を沸かせたのちのインタビューでこのように語った。

「自分がここにいることが信じられないよ。昔からずっと会いたかった顔ぶれに会えたことも信じられないくらい嬉しかった」とプロレス・ファンとして感激した様子。「本当はリングに上がりたいくらいだった。実際心の準備はできてたんだよ。でも約束するよ、来年4月にフィラデルフィアのリングの上にいるから。勿体無いから全てを明かすつもりはないが、『来年4月、リング上で会おう』とだけ言っておくよ」と興奮気味にまくしたてた。

子どもの頃からファンだったWWEのイベントに登場しただけでなく、プロレスラーとしてデビューする予定だと言うのだ。しかも地元フィラデルフィアでデビュー、となると、お膳立ても完璧である。ラッパーとしても成功し、さらに今度は子どもの頃に憧れたプロレスラーになる。なんとも夢のある話だ。ちなみに対戦相手の第一希望はイケメンのルチャドール、Dominik Mysterio(ドミニク・ミステリオ)だそう。

そもそもウージーは、カスタム・カーや、独特なファッションなど、多趣味で知られる。顔一面のタトゥーなどはラップ一本で食ってゆくために“堅気にはならねえぞ”と背水の陣で臨んだことの証左らしく、最もリスペクトしている存在としてマリリン・マンソンの名前を挙げるなど、独特の存在感とユーモアある活動で知られるラッパーだ。

今回の「プロレスラー宣言」も驚きといえば驚きだが、「もし本当ならめっちゃ観たい」「子どものころの夢を実現しまくってんじゃん」「マッチ(試合)が実現したら最高」などなどファンはおおむね喜んでいる様子で、プロレス進出も普通に実現しそうだが、唯一懸念されるのは、ウージーが実は身長163cmとアメリカ人男性としてはかなり小柄なこと。

一方対戦相手として名前の挙がっているドミニク・ミステリオは185cmで体重91kgと、かなりの体格差がある。そうなると、ここでもトリックスターらしい戦い方で挑むことになるのだろうか。まだ20代、それに試合まで約1年あるので、ぜひ戦術を練って、身体も仕上げて戦いに挑んでほしい。

ただプロレスもいいけどそろそろ新作アルバムも、というのがファンの本音だろうか。いずれにせよ、ラップにプロレスにと、リル・ウージー・ヴァートの多彩な活躍に引き続き期待だ。

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