僕みたいな人に聴いてもらいたい|Kvi Baba インタビュー#1

大阪・茨木市出身の今最も注目すべきラッパーの一人と言っても過言ではないKvi Baba。
3rd E.P 『Happy Birthday to Me』はどの様に制作され、リリースされたのか?楽曲をリリースするまでの心境や日本のHIP HOPシーンを牽引し続けるサウンドプロデューサーBACHLOGICとの関係性・ジャケットアートワークを手がけたJUN INAGAWAとの初リンクに触れた貴重なインタビューとなっている。後半には自身の音楽のルーツも含め決して飾らない素のKvi Babaの魅力に迫る。

■まずはじめにE.Pのタイトルとなっている『Happy Birthday to Me』に込められた思いとは。

別にリリースした日も、プレオーダーを開始した日も実際自分の誕生日ではないんですけど、「Happy Birthday to Me」とつけました。意図や意味は、基本的に誰かに対して言う事が多い、「誕生日おめでとう」ってものを敢えて自分に言うみたいな。今までの作品の中では、自分を祝ったりする様な事はなかったんですけど、今回の作品は初めて「良くここまで生きてきたな」誕生日おめでとうって感じで「Happy Birthday to Me」をそのまま付けちゃいました。前向きな思いでタイトルは作りました。

■ジャケットのアートワークはJUN INAGAWAさんですよね?以前のタイトルでもJUN INAGAWAさんを起用していますがどの様な経緯でお願いしているのでしょうか?

2、3年前位かな?JUNの事を僕自身は知っていて。JUNは僕の事は知らなかったんですけど、知り合いのスケーターの奴が地元の大阪に居るんですけど、そいつがL.Aに留学に行っていて。その時に、彼が、たまたまJUNとL.Aで一緒になって一緒に泊まってるみたいな。急にTV電話掛けてきてくれたんですよ。そこでJUNとは「初めまして」みたいな感じで挨拶して。向こうはL.Aで僕は大阪で。僕は音楽を今いろいろとやってる。だから何か一緒にできないかと言った所から始まってそれから同じ年なのもあって徐々に近くなって会ったりしているうちにって感じですかね。

― ちょうどVLONEとかやってる時ですかね?

そうですね。そのちょい後とか。

Kvi Baba/YouTube

■E.Pの製作期間はスタートからリリースまでの期間はトータルでどの位掛かりましたか?

制作とかに対しては超早いと思うんですよ。1日で2、3曲とか仕上げちゃってみたいな。その曲の中からピックアップして纏めてやっているだけなので制作期間が何処からスタートするかが解らないです。でもそのE.Pを出すと考えて一ヶ月位のペースで出来ているんだと思います。

■制作で一番難しかった事を教えて欲しいです。

今回も自由にやらせてもらってるんで、音楽に対して難しいはあまり無かったんですよ。ただ、それ以上にその時凄くメンタルが落ちちゃっていたので。どう次へ次へ自分を前に向かせるかみたいな。どうこう言っても、今はもうポジティブにいたいから。マイクの前に立つまでをどう持ち込むかのが大変でしたね。

■リリッックを書くタイミングはどの様な時が多いですか?出来事があってから?閃きで書き溜めしていく?

その都度思った事、感じた事、くらった事とか良かった事、嬉しかった事、もちろん辛かったことも。僕の中の色んな感情を、スタジオでマイクの前に立ってBACHLOGICと一緒に音楽に結び合わせていく。変えていくって感じです。

■ビートはいつもどの様にして集めていますか?

BACHLOGICに任せています。BACHLOGICも僕が何をやりたいか理解していくれているので。BACHLOGICとは制作してる時間と同じくらい、何かを話しますね。世間話だったりとか、色々な事を。

―結構細かい部分とか聞いてくれたりとか話せる仲なんですかね?

あんまり、情けない部分だったら、弱い部分、普段人に話せない事だったりもBACHLOGICには話させて貰っています。僕の心を音楽と結び合わす作業をして貰ってるので、そこは。地元が近いっていう事もあってか、話がしやすいです。

■MV「No Clouds」で堀田英仁さんが撮られていますが、アイデアはどの様にしてお願いしたのでしょうか?

堀田君は「RASEN」というRed Bullがやっているマイクリレーの企画があるんですけど、その時に監督をしていて。そのタイミングで知り合って、堀田君の作品が好きだったので今回お願いしました。

Kvi Baba/YouTube

■「Talk to Myself」のMVでは一瞬レコーディングシーンのカットが登場していますが、基本自宅でプリプロが出来る環境が整っているのでしょうか?

実はあそこは、自分の家じゃなくて知り合いの家なんですけど。プリプロは家でも出来るようにしていますね。

Kvi Baba/YouTube

■「Fight Song」ではVigormanとNORIKIYOがfeat.していますがRemixにお二人を選んだ理由とは?

あんまり深くは考えていなくて「Fight Song」のレコーディングの1番最後くらいにふと、「この曲は誰かの背中押せるな」と感じて。なんか、誰か自分以外の目線、声も欲しい。このビート感とこのテーマ、それでパッと出てきた人達がVigorman君とNORIKIYOさんで接点はあったのでそのままその場で連絡して。NORIKIYOさんは意外だったかもしれないですね。

Kvi Baba/YouTube

■E.Pを出して行って生活や環境に変化はありましたか?

僕が前向きな姿勢のE.Pを出せば出すほど、みんなが心配する事がなくなってくれて。当たり前なんですけど。いろんな人に色んな心配かけていたのかな。今でもそう言った部分はあるんですけど、僕を見る目だったり、みんなの顔色が良くなってる気がします。

■E.P収録曲で一番気に入っている推し曲は何ですか?

難しい質問ですね。僕の中では「Fight Song」が推し曲ですかね。

■どんな人に聴いてもらいたいですか?

「僕みたいな人」ですね。

■ライブやパフォーマンスをする時にいつも気を付けている事や心掛けている事はありますか?

ライブをするって言う作業、仕事って感じにならないようにしてます。作業っぽくならない様に気を付けています。

『Happy Birthday to Me』
1. Fight Song
2. No Clouds
3. By Your Side
4. Talk to Myself
5. Fight Song (Remix) feat. VIGORMAN & NORIKIYO
6. Decide feat. RYKEY
All Song Produced by BACHLOGIC
All Song Mixed by Hayabusa
Additional Guitar:UK a.k.a. AMP Killer
Art Work by JUN INAGAWA
Art Design by HIROCK

Photography by MITSUGU SHIMAMURA

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