“Judi Oyama(ジュディ・オヤマ)”という名前をご存じだろうか? 現在63歳の日系アメリカ人にして、現役スケーターだ。
スケートボード黎明期のカリフォルニアで13歳から滑り始め、スケートカルチャーを代表する名門ブランド「Santa Cruz(サンタクルーズ)」の初期からサポートを受け、あのスケートブランド「Independent Trucks(インディペンデント・トラック)」の始まり(1978年)にも立ち会い、数々の記録を打ち立てた彼女は今なお現役。今でさえアジア系の女性プロスケーターは少ないのだが、かれこれ50年近くに渡って道を切り開いてきた本当のレジェンドなのだ。年齢ゆえ、現代スケート界でも今や知る人ぞ知る人物なのかもしれないが、そのかっこよさを知らないのはもったいない。全ての女性、全ての人に知ってもらいたいスケーターだ。
そんなオヤマのドキュメンタリーを、ホームである「Santa Cruz」が制作し、先日公開されたばかり。10分そこそこと短いながら、あまりに豊かで濃密なそのスケート人生が、大きな反響を呼んでいる。字幕は英語しか生成されないが、それでもぜひご覧になってほしい。きっと、そのかっこよさに熱くなるはずだ。
ドキュメンタリーのなかで「もし私が、何かレガシー(功績)を残せたのだとしたら、それは“諦めない心”、“愛する行為を続けること”だったと思いたい」という語りがあるが、彼女という人がここに集約されるのではないだろうか。「否定されたり、誰かが信じてくれなかったとしても、自分が自分を信じられる限り、好きなことをずっと続けるべき。そう思っています」という彼女の言葉は強く響く。心から愛しているのなら、誰がなんと言おうと続ければよい。自分を信じ、挑戦をやめないこと。マイノリティであろうとなんだろうと、好きなことを追求してきたオヤマの言葉は説得力が違う。
今でも「受けるべきサポートを受けられず困っているスケーターがいないか、注意して見ています」と言う彼女。昨今の日本人女性スケーターたちの目覚ましい活躍には「全てが巡って報われたような気持ち。心から嬉しい」とコメント。そして「現在の世界中の女性スケーターたちを誇らしく思います」と感慨深げに話す場面は印象的だ。そんな彼女が、女性やマイノリティだけでなく、スケーター、人々に与えてきた影響は計り知れず、それは今後も続いていくだろう。
「年齢は関係ありませんよね。もし大好きなことがあるのなら、ずっと続ければいいのだから」と語るジュディ・オヤマは知られざるレジェンドであり、かっこよすぎる女性なのだ。そんな彼女のスケート人生は挑戦が終わらない限り、どこまでも続く。
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