アイス・キューブ、米プロスポーツの歴史を大きく変える初の黒人オーナーに認定

西海岸ヒップホップのレジェンドで社会派ラッパーとして知られるIce Cube(アイス・キューブ)が新たな快挙を成し遂げた。

2017年にビジネスパートナーのジェフ・クワティネッツと共に設立したアメリカ3人制バスケリーグ「BIG3」が黒人オーナー初のプロフェッショナルリーグとして認定されたのだ。この報をNPO団体のByBlackとU.S. Black Chambers Inc.が10月14日に発表したが、ビッグニュースにアイス・キューブも興奮を隠しきれない様子。

「僕を含め、リーグに関わる全ての人々がByBlackとU.S. Black Chambers Inc.の認定をとても光栄に思っているよ。リーグ発足初日から黒人選手、ファン、出資者、パートナーに新たな挑戦をする機会を与えることに全力を尽くしてきた。黒人事業のサポートにずっと情熱と熱意を持って取り組んできたし、黒人ビジネスオーナーのネットワークの一員として誇りに感じる。『BIG3』はこれからも発展をしていくし、黒人事業家のサポートが出来ればと願っている」

アイス・キューブの言葉通り、確実に規模を拡大している「BIG3」リーグは8月に5年目のシーズンを終えたばかりだが、リーグ発足時の8チームから12チームまで増加。今年から日本でも浸透しているスポーツ専門のオン・デマンド・チャンネル「DAZN」での放送も開始し、知名度も年々うなぎのぼり。

さらにブロックチェーン技術を活用したNFT(非代替性トークン)発売で誰でもチームオーナーになれるシステムを提供し、Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)など多くの著名人もチームオーナーとして参画している。オーナーの権利を得るとオーナーズ・スイートやVIP席、バックステージパス、プレイヤーやコーチとの交流、チーム優勝時のチャンピオンシップリングの贈呈など、数多くの特権が与えられる。

アイス・キューブは過去にCBSシカゴのインタビューにおいて、ハーフコートリーグ設立の苦難、そして80年近い歴史を持つNBAの成功事例を目標に掲げていることを語っている。

「NBAにとって僕たちのリーグは目の上のたんこぶのような存在に感じるかもしれない。なぜなら彼らも同じことを出来れば良かったと思っているはずだから。ただ、形にしたのは僕たちで、NBAで活躍してきた素晴らしい選手たちも参加している。だからお互い助け合い共存できるはず。もしもそうできないのなら、NBAの力を借りずに自分たちが出来ることを続けていくだけさ」

「BIG3」が他のプロスポーツリーグと違いユニークなのは、個人オーナーの大部分が白人で占めているNFL、NHL、NBAなどと異なり、チームのオーナーシップの大半を黒人が占めていること。ByBlackとU.S. Black Chambers Inc.が「BIG3」を認定したのもこの影響が大きいようだ。

現場ではコービー・ブライアントと黄金期を築き上げたラマー・オドムや6度のオールスター出場を誇るジャーメイン・オニールに加え、ジョー・ジョンソンやゲイリー・ペイトンら往年の名プレイヤーが選手、コーチ陣としても参画しているリーグが「BIG3」なのだ。黒人主体のビジネスモデルとして、「BIG3」がこれからどのような発展を遂げていくのか期待は膨らむばかりだ。

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