「ただ者じゃない」 デーモン・アルバーン(Gorillaz)、『Tormenta』でコラボした バッド・バニーに衝撃

世界最強のバーチャルバンドGorillaz(ゴリラズ)と、ラテンミュージック界のスーパースターBad Bunny(バッド・バニー)によるコラボレーション曲「Tormenta(トルメンタ)」が注目を集めている。

Gorillazは、イギリスのロックバンドBlur(ブラー)のDamon Albarn(デーモン・アルバーン)と、世界的なコミックアーティストのJamie Hewlett(ジェイミー・ヒューレット)による覆面プロジェクト。2001年にアルバム『Gorillaz』でデビューして以来、架空のアニメーションキャラクターからなる4人組バンドとして活躍してきた。ギネスブックにも「世界で最も成功した架空バンド」として認定されている。

そんな“世界で最も有名なバーチャルバンド”であるGorillazが、8枚目となるニューアルバム『Cracker Island(クラッカー・アイランド)』を2月24日にリリースした。アルバムの収録曲「Tormenta」では、グラミー賞を受賞したプエルトリコ出身の超人気アーティストのバッド・バニーとコラボレーションを果たしている。

Gorillazが最新アルバムにバッド・バニーを迎えることになったのには、音楽面を担当するデーモン・アルバーンが娘Missy(ミッシー)とその友達Salima(サリマ)からレゲトンをおすすめされたこともきっかけになったようだ。デーモンは英タブロイド紙「The Sun(ザ・サン)」のインタビューで「彼女たちは一緒に育って、坂の上のスペイン語学校に通っていた。それでラテンミュージックを聴くようになり、レゲトンにハマったんだ」と紹介する。

今回のコラボをとおしてデーモン・アルバーンはバッド・バニーの音楽的才能に驚かされたようだ。「バッド・バニーはただ者じゃない。素晴らしい歌声を毎回きっちりと聴かせる。すごく正確で、一貫していて、素晴らしい」と賞賛する。「もし自分があんなふうに歌えたら、世界的な大人気アーティストになっていただろう。でも、自分にはできないから、そうなれてないのさ!」と冗談交じりに語っている。

スペイン語で“嵐”を意味するタイトルが付いた「Tormenta」は、ロマンティックな大恋愛がはじまり、終わるまでの感情を描いたラブソング。Gorillazによるラテンテイストのエレクトロサウンドに乗せて、バッド・バニーがスペイン語でボーカルを聴かせる。

Gorillazのニューアルバム『Cracker Island』には、バッド・バニーのほかにも、Thundercat(サンダーキャット)、Beck(ベック)、Tame Impala(テーム・インパラ)、Bootie Brown(ブーティー・ブラウン)、Stevie Nicks(スティーヴィー・ニックス)、Adeleye Omotayo(アデレエ・オモタヨ)といったアーティストたちが参加しており、豪華コラボレーションを楽しめる作品になっている。

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