毎年、暮れになれば一年を振り返り、いろんなことがあったと改めて認識するのは世界共通の習わしのようだ。ロシアとウクライナの戦争が始まったのも、エリザベス女王が亡くなったのも2022年。日本国内でも安倍元首相の銃撃事件など大きな出来事が続いた。振り返るまでもなく本当にいろんなことがあった年だったではないだろうか。
そんな2022年世界中の人々は何に最も関心を持ったのだろう? 世界最大の検索サイト、「Google(グーグル)」が公表した『2022年最も検索されたワード』のリストは、その年の世相や人々の興味を知るのに最適だ。今年もあれやこれやと検索したけれど、世界中の人々が最も“ググった”ワードとは? トップ5検索ワードと、気になるものをいくつかピックアップして紹介したい。
第1位:Wordle
一年を通じていろんな流行り廃りがあるなか、今年最も安定した検索数を記録したのは新手のワード・ゲーム、「Wordle(ワードル)」だ。隠された5文字の英単語がなんなのかを予想していくだけの実にシンプルなネット上のフリーゲームだが、プレイヤーの語彙力や記憶力、発想力も問われる。知らなかった単語を発見するきっかけにもなりいつの間にかブームなっていた。結果をTwitterに投稿できるためSNS上で広まっていったことも大きいだろう。盛り上がりの最中に米ニューヨーク・タイムズ社が買収したことも現代を象徴する出来事だった。
第2位、第5位:World Cup
2位と5位は「World Cup(ワールドカップ)」にまつわるもの……と言っても先のサッカーのワールドカップではなく、“クリケット”の試合である。日本では野球やサッカーにくらべるとマイナーなスポーツなのでなんとも意外だが、「インドvsイングランド戦」、「インドvs南アフリカ戦」がそれぞれトップ5入り。驚くべきはインドにおけるクリケット人気と、インドの人口か。
第3位:Ukraine
3位は当然というか、最も今年を象徴する事柄、「Ukraine(ウクライナ)」情勢に関する直接的ワード。ロシアによる侵攻に対し、世界中の予想を覆し今も持ち堪え戦っているが、検索上位などに上がらなくてもよくなるくらい、早くウクライナに日常と平和が戻ることを祈るばかり。
第4位:Queen Elizabeth
4位は「Queen Elizabeth(エリザベス女王)」。帝国主義時代から現代を生き抜いた波乱の時代の証人であり、王族でありながら国政にも影響力が大きかった。長らく英国の象徴であり続けた女王・エリザベス2世の死は、一つの時代が終わったことを世界に告げる出来事だったとも言える。亡くなった9月8日には、多くのイギリス国民が花を手向けた。
著名人部門:Johnny Depp
有名人や俳優のジャンルでは、「Johnny Depp(ジョニー・デップ)」「Will Smith(ウィル・スミス)」「Amber Heard(アンバー・ハード)」がトップ3。世界で最も憧れられる人々の見るに堪えない醜聞は、いつだって人々の最大の関心事である。もはや滑稽なコントのように見るものを注目させた泥沼法廷争いを現実で演じるハメに陥った元夫婦。そしてグラミー賞自体のニュースを全て霞ませるほどインパクト大だったオスカーでの殴打事件は、確かに近年稀に見るセンセーションだった。
アスリート部門:Novak Djokovic
反ワクチン主義者として知られるようになったセルビアのテニスプレイヤー「Novak Djokovic(ノバク・ジョコヴィッチ)」が最多検索数をマークしている。ワクチン接種の拒否と未接種を理由にオーストラリアを国内退去処分にされ、ワクチン反対の立場を公言していたことで3年間にわたる入国処分まで言い渡されるなど、話題に事欠かないテニス選手だ。先日12月28日、処分を解除され全豪オープンのための入国を許されている。そんなバタバタ続きの中でも今年ウィンブルドンで優勝し、通算21度目の優勝をマークしているジョコヴィッチは、いろんな意味で存在感を放つ人物である。
生き物部門:Cat
相変わらず「Cat(ネコ)」が一番人気。新機能「Google Lens」が導入されたのも大きい。街角で見かけたネコの写真から検索して、種類を調べようとした人が多いようだ。ちなみに街中で見かける「domestic short-haired cat(ドメスティック・ショートヘア)」「tabby cat(トラネコ)」が人気のようで、他には「polydactyl cat(多指症のネコ)」が多かった。先天的に足の指が多い猫なのだが、確かに初見で驚いて検索してしまうかもしれない。だがこの症状、猫ちゃんの健康には特に悪い影響はないようなのでご安心を。心配して検索して、ホッと胸を撫で下ろした人も多かったのでは。
Google Assistantで最も訊かれた質問部門:how to become a fighter pilot
「how to become a fighter pilot(戦闘機のパイロットになるにはどうしたらよいか)」というのが最多だったそうだ。もちろんこれは、2022年を代表する大ヒット映画『トップガン: マーヴェリック』の影響だろう。トム・クルーズ演じる孤高のパイロット“マーヴェリック”の物語に続きが描かれたこと自体も驚きだが、まさかの大傑作となって帰ってきたこと、配信が主流になって久しいこの時代に前代未聞のロングヒットを記録したことも驚きだった。「戦闘機乗りになるにはどうしたらいいのだろう?」とGoogleに尋ねるほどに、世界中が“マーヴェリック”の熱に充てられたのだ。暗いニュースが多い中、数少ない熱い“社会現象”だったのである。
さて、2023年はどんな年になるだろう? 自分が渦中にいると、その年がどんな年かなんて客観的に考えることはあまりないはず。忙しく、充実して過ごしていればなおさらだ。例え思うようにいかない日々でも、来年より今が大切である。そうして毎日を暮らしているうちに一年はまた過ぎ、暮れになれば我々の想像だにしなかった検索ワードが出現するはずだ。その年を象徴するGoogle検索ワード、2023年編の発表まで、良いお年を。
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