超ユルい動画がTikTokでバズって、42年ぶりにある曲が大ヒットしてしまう

ある男性の「夢」が叶った瞬間、フリートウッド・マックの「ドリームス」が再燃したという、「夢のような」ニュースが話題だ。

結成から50年以上、いまだ現役で活動を続けるご長寿バンドのフリートウッド・マック。1977年にリリースした11枚目のアルバム『噂』でグラミー賞に輝き、ロックの殿堂入りも果たしたイギリスのレジェンド的バンドの代表曲「ドリームス」(同アルバム収録)が、43年もの時を経た現在、ヒットチャートを席巻中だという。

Fleetwood Mac/YouTube

きっかけは、とあるティックトッカーの投稿。アメリカ・アイダホ州に住むネイサン・アポダカ氏が9月25日、クランベリージュース片手にスケートボードで滑走しながら「ドリームス」を口ずさむという、22秒間の“ゆるーい”動画を投稿。その後あっという間にTikTokとTwitter合わせて7千万回近くの再生数を達成。動画の再生数の伸びに合わせて、「ドリームス」の音楽ストリーミングサービスでの再生数、ダウンロード数も顕著に伸び、10月1週目のチャートでは全米チャートの上位にまで食い込んできた。

YouTube

すると、バズり中の動画がフリートウッド・マックの結成メンバーであるミック・フリートウッドにも届いたようで、ミックがまさかの反応。ミック自身がアポダカ氏の動画の再現をしてTikTokに投稿したのだ。その後ますます再現する人が続出し、バズは大きくなる一方だ。遂にはイギリスBBCニュースで、アポダカ氏とミック2人のリモートインタビューが実現すると、ミックはアポダカ氏に感謝の意を述べた。

「本当にありがとう。動画の再現は大変だったけど、みんなを笑顔にできて嬉しい。スケートボードに乗って冒険したからこそこうして今日あなたとお話しできた。光栄だよ」

ミックによると、「ドリームス」を書いたバンドの歌姫、スティーヴィー・ニックスも思わぬ展開に喜んでいるとのこと。またバイラル動画の計り知れない影響力にバンドメンバーも驚いているようだ。「スティーヴィーはきっと今頃祝杯をあげているよ。図らずもこんな風に素敵な偶然が起きるなんて最高じゃないか」

ちなみに、動画を投稿したアポダカ氏自身も一躍時の人となった。フリートウッド・マックから感謝されただけでなく、今度は動画内で飲んでいたジュースの製造元であるオーシャン・スプレー社からもビッグサプライズが。アポダカ氏の自宅に、同社のクランベリージュースが積まれた赤いトラックが到着。ジュースのプレゼントかと思いきや、プレゼントにはなんと赤いトラックも含まれていたそう。バイラル動画の影響力はまだまだ続きそうだ。

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