50セント、エミネムの半生を描いた『8 Mile』をTVドラマ化 B・ラビットの前日譚

米ニューヨーク出身のラッパー、50 Cent(50セント)が、Eminem(エミネム)の半生を描いた映画『8 Mile(8マイル)』(2002年)をテレビドラマ化することが明らかになった。

しかもこのドラマ化にはエミネム本人も関わっているそう。「エミネムの『8マイル』をテレビドラマ化するよ。今まさに動いていて、ビッグな作品になると思う。失敗はあり得ないね。100点満点でいくつもりだ」と意気込みを語る50セント。ドラマ化する理由については「エミネムのレガシーのためにも作らないといけないと思った」とも。50セントはその後Instagramでも「この話はジョークでもなんでもない。すごい作品になるよ!」と投稿している。

ドラマ版は映画の単なるリメイクではなく、『8マイル』でエミネムが演じた主人公B・ラビットことジミー・スミスJr.の若き日を描きながら、映画では触れられなかった彼の生い立ちや過去の出来事が描かれる予定だそう。果たしてドラマ版ではジミーを誰が演じるのかなど、キャスティングも気になるところだ。

映画『8マイル』はエミネムの半自伝的な作品で、米デトロイトを舞台に白人ラッパー、ジミーが自分の実力を証明すべく地元のヒップホップシーンに挑んでいく姿を描いた青春ドラマだ。監督は『L.A.コンフィデンシャル』(1997年)や『イン・ハー・シューズ』(2005年)などで知られるカーティス・ハンソン(2016年死去)。エミネムが手がけた主題歌「Lose Yourself」も大ヒットし、グラミー賞にノミネートされたほか、アカデミー賞最優秀オリジナル歌曲賞も受賞している。

ちなみにエミネムは2003年のアカデミー賞授賞式で、「Lose Yourself」がオスカーを獲れると思わず家で寝ていたそうで、代理の人間がトロフィーを受け取ったのだが、当時出席できなかったお詫びの意味も込めてか、2022年のアカデミー賞にサプライズ出演し「Lose Yourself」を披露。その圧倒的なステージパフォーマンスにはレオナルド・ディカプリオやブラッド・ピットら客席のセレブたちも惜しみないスタンディングオベーションを送っていた。

『8マイル』は現在Netflixなどで配信中。気になった人はぜひ観てみてはいかがだろうか。

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