エミネムとスヌープ・ドッグ、メタバースを活用したパフォーマンスで観客の度肝を抜く

MTVが毎年開催している音楽アワード<MTV Video Music Awards(ビデオ・ミュージック・アワード)>で、エミネムとスヌープ・ドッグがニュースタイルのパフォーマンスを見せ観客の度肝を抜いた。

MTV/YouTube

ふたりは22年ぶりにタッグを組んだ新曲「From The D 2 The LBC」を披露したが、対面とデジタル技術を組み合わせたパフォーマンスは見ているものを別世界に引き込んでいくような世界観。これはYuga Labs社が進めているメタバースプロジェクト「Otherside」を取り入れたパフォーマンスだが、MTVがメタバースを活用するのも初の試みだった。

人気NFT(非代替性トークン)コレクション「Bored Ape Yacht Club」で有名なYuga Labs社だが、実はエミネムとスヌープもNFTコレクターとして知られている。彼らが自身のアバターをライブで登場させたスタイルは、新たなライブパフォーマンスの可能性を世界中に見せた。

MTVも「伝説的なパフォーマンス!」と褒め称えたが、ショーはスヌープが1メートルありそうな大きなマリファナの小道具を吸いながらハイになっているところから始まる。するとその煙を吸い込んだエミネムの様子もおかしくなり、メタバースの世界へ流れ込んでいくという演出。そこからファンはふたりのデジタルアバターがカラフルな背景で歌って踊る姿を見て楽しむことができる。

ようやく「Otherside」から現実世界に戻ると、ステージに上がり興奮した観客の前で曲を生披露した。Yuga Labs社とチームを組んで完成させたこの前代未聞のパフォーマンスが大きな話題を呼んだライブだが、NFTマーケットも新たな可能性でさらに注目を集めそうだ。

何よりヒップホップファンは大物同士の共演がまた見れたことに大喜びした様子。NFTが彼らを結びつけたと言っても過言ではないが、6月に公開された「From The D 2 The LBC」のミュージックビデオは最優秀ヒップホップ・ビデオ賞にもノミネートされている。そしてこのステージを記念し、エミネムとスヌープをモチーフにしたアバターがBored Ape Yacht Clubから限定発売。今後彼らの活動から目が離せない。

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