リング上でラップバトル! JIDとLute、映画『クリード 過去の逆襲』より新曲「Ma Boy」MVを公開

映画「ロッキー」シリーズの新章となる「クリード」シリーズ第3作『クリード 過去の逆襲』(5月26日公開)より、JIDとLuteをフィーチャーした「Ma Boy」のミュージック・ビデオが公開された。

曲中でJIDとLuteの二人は3分の間、リングを舞台にさながらパンチの応酬のようなラップを繰り広げる。「Ma Boy」は、映画の大きなテーマである主人公アドニス・クリード(マイケル・B・ジョーダン)と、幼馴染ダミアン・“デイム”・アンダーソン(ジョナサン・メジャース)の関係性を反映した曲なのだ。

18年間の服役を終えたデイムは、失ったものを取り戻すためにアドニスとすべてをかけた戦いをリング上で挑む。シリーズの大ファンであるJIDが、デイムの視点から語りかけるかのようなラップで幕を開けると、対称に立つLuteはまるでアドニス側でカウンターを狙うかのようなリリックで迎え打つ。

本作のサウンドトラックを制作するにふさわしいレコードレーベルは「Dreamville Records(ドリームヴィル・レコーズ)」以外になかっただろう。レーベルの創設者であるJ. Cole(J.コール)、映画の監督・主演を務めたマイケル・B・ジョーダン、そしてレーベルのラッパーたちは皆、社会的に不利な状況に追いやられてきた、言わばアンダードッグだからだ。

ラッパーたちは映画の中でアドニスがボクシングに真摯に向き合うのと同様に、自分達の音楽制作に向き合っている。かつて「ドリームヴィル」からリリースされた『Revenge of the Dreamers III』(2019年)のレコーディングセッション「Dreamville Presents: REVENGE (Documentary)」で、お互いのスキルを惜しみなくぶつけ合う彼らの姿も、まるでボクシングのスパーリングを彷彿とさせるものだった。

『クリード 過去の逆襲』のサウンドトラック『Creed III: The Soundtrack』には、Big Sean(ビッグ・ショーン)、Kehlani(ケラーニ)、Basなど、「ドリームヴィル」に所属する人気アーティストがこぞって参加している。

そして2月末には、新型コロナウイルス感染症の影響で2020年から中止されていた「Dreamville Festival」の開催が発表された。4月1日~2日の二日間で行われるフェスには、J. コールの他にDrake(ドレイク)、Usher(アッシャー)、Burna Boy(バーナ・ボーイ)など世界的ビッグネームに加え、Lil Durk(リル・ダーク)、City Girls(シティー・ガールズ)、Sean Paul(ショーン・ポール)、Sir、Summer Walker、Jessie Reyez、Baby Tate、GloRilla(グロリラ)など多くのアーティストがイベントを盛り上げる。4年ぶりのフェスとあって、通常チケットは即完売の人気ぶりで、特典付きの高額なプレミアムチケットのみ販売されている。

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