ドレイクの「72時間」 マイク・タイソンやレニー・クラヴィッツも登場『Jumbotron Sh*t Poppin』MV

Drake(ドレイク)&21 Savage(21サヴェージ)によるアルバム『Her Loss』より、ドレイクだけがフィーチャーされた曲「Jumbotron Sh*t Poppin」のミュージック・ビデオがドロップされた。「これが俺たちの72時間」という文言で幕を開けるドキュメンタリータッチのビデオで、タイトルデザインの質感は1990年〜2000年代のいわゆる“Y2K”感ある空気が漂っている。

その72時間(3日間)はドレイク達の日常が映し出されるだけで特に何が起こるでもないが、スーパースターの生活はやはり豪華。豪邸と赤いスポーツカーをバックに、元はファレルのものだったというスケートボードのネックレス(10万3750ドル=約1350万円)を身につけたドレイク本人。カメオ的に登場する面々もマイク・タイソンやレニー・クラヴィッツ、リル・ベイビーらとやはり超絶豪華だ。

MV制作を担当したTristan C-M、Theo Skudra、Sastian Contreas、Anthony Gonzalesの中でもTheo Skudraはこの10年ドレイクの近くで仕事場からプライベートまでの撮影を任されてきた人物で、彼による撮影素材を中心とした映像編集のようだ。先日ドレイクのレーベル「OVO Sound」が契約しているジャマイカ人アーティスト、Popcaan(ポップキャン)のシングルのMV「We Caa Done Ft Drake」に客演した際もスクードラが撮影をしていたが、ドレイクの行くところどこへでもついていく立場なのだろう。信頼できる中心スタッフの一人ということだ。

すでにリリースから時間の経っているこの新MVだが、コメント欄にはドレイクへの絶賛が止まらない状態になっている。

「ドレイク聞きながら高校出て、就職してからもドレイクを聞いて、今家族がいて子持ちだけどまだドレイク聞いてる」
「ここまで世代を超えたアーティストっていないと思う」
「子供の頃から聞いてるけどまだ最前線にいるってすごい」
「彼のMVはずっとクオリティ高いよね」
「ドレイクが出てきたときから聞いてるけど、今の彼のポジションを思うとちょっと泣けてくる」
「2012年以来自分にとって世界1のアーティスト」

2023年、年が明けたばかりの節目というのもあるが、ドレイクのこれまでのキャリアと、10年以上に渡って世界の頂点に居続ける偉業を讃えるコメントが目立つ。変わらず、飾らず日常を切り取ってくれていることに、ファンは喜んでいる様子だ。

ドレイクの保持している記録は前人未到の域に達している。先日はアメリカ・レコード協会RIAAに【史上最もシングルが売れたアーティスト】に認定された他、「God’s Plan」「Hotlin Bling」「Life Is Good」「One Dance」「SICKO MODE」の5曲が1000万超えのダイヤモンド・シングルになった、RIAA史上3人目の5ダイヤモンド認定保持者でもある。他にも、ジェイ-Zと並んでBillboard Top R&B / HipHop Album Chartで史上最多、通算14作品のNo.1を保持している。

ちなみにジャンルに限定されない総合チャート「Billboard 200 Album Chart」では通算11作。さらに男性アーティストでは史上初となる3度に渡ってのシングル曲リリース初週No.1を獲得している。現在名実ともに世界のトップに君臨するアーティストなのだ。

そのドレイクが今もなお、地元トロントのホーミー達とホームメイドながら上質な作品とビデオを届けてくれることが、ファンにとっては嬉しいのかもしれない。楽曲の良さだけでなく、周囲からの信頼、仲間達との関係性に支えられているドレイクの充実ぶりは、「Jumbotron Sh*t Poppin」のMVからも伝わってくるようだ。

TAGS