「生と死」をテーマに、動物のホルマリン漬けシリーズなどこれまで数々の問題作で物議を醸し、現代アート界の重要人物、Damien Hirst(ダミアン・ハースト)。かつて【英国で最も裕福な芸術家】にも選ばれた経歴を持つ彼が1年前から進めていたNFTアートプロジェクト「The Currency(貨幣)」で“選ばれなかった”彼のリアル作品数千点が、このほど彼の出身地である英国ロンドンにあるアートギャラリー「Newport Street Gallery(ニューポート・ストリート・ギャラリー)」でなんと焼却されることになった。
NFTアートに一石を投じていたプロジェクト「The Currency」は、遡ること1年前、ダミアンが2016年から制作してきた1万点あまりのドット模様の作品をNFTアートとして発表したことが始まりだ。コレクターはこの作品を当時1枚2,000ドル(約26万円)で購入し、1年後にNFTとして保持するか、それとも物理的な作品と交換するか、選択することになっていた。
高額の値がつくダミアンの作品と言っても、1万点に及ぶ作品は一見するとどれも同じように見えてどれか群を抜いて価値があるという判断を正確にできるものでもないため、デジタル作品に「唯一無二」の価値を付与するNFTの概念と“真っ向から対立するのではないか”として、現代アート界や仮想貨幣界ではコレクターがどのような選択をするのか熱く注目されていた。
そして先日その結果が発表され、作品を購入したコレクターのうち4,180人はリアル作品として、5,820人はNFTアートとして保有することを選び、これに伴い、残念ながらコレクターから選ばれなかったリアル作品とNFTはその整合性を保つため、9月9日からそれぞれ焼却および破棄されることになった。
とはいえ、芸術家が自分の作品をこれほど大量に焼却するのは過去に例がなく、このイベントすらも、つねに奇抜な話題を提供し続けるダミアンらしいインスタレーションアートとして、今後長く語られることになる「作品」になることは間違いなさそうだ。
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