“アート作品に命を吹き込んだ”遊び心満載の「コカ・コーラ」キャンペーン動画が公開中

Coca-Cola(コカ・コーラ)が、世界のアート作品に文字通り命を吹き込んだキャンペーン動画を公開している。

美術館でデッサンの授業中なのか、いまいち気分が乗らず退屈そうに居眠りしている主人公。同級生たちはスケッチブックを片手に模写に励んでおり、その様子を美術教師が順に回って確認している。

全く手が動いていない主人公の様子に気づいたのが、壁にかかっていたAket(アケット)の『Divine Idyll』(2022年)! この肖像画は心配そうな表情を見せると額縁の中から手を伸ばし、Andy Warhol(アンディ・ウォーホル)の『Large Coca-Cola』(1962年)の中からコカ・コーラのガラス瓶を掴み取ってJoseph Mallord William Turner(ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー)による名作『The Shipwreck』(1805年)の船員にパス。その後はVincent Van Gogh(ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ)、Edvard Munch(エドヴァルド・ムンク)ら巨匠たちの名画、現代アートの間をコカ・コーラの瓶が飛び交い、ホールの真ん中にそびえ立つ巨大な彫像の手を経由して、最終的にJohannes Vermeer(ヨハネス・フェルメール)の『Girl with a Pearl Earring』(1965年)の少女の手に渡り……このコカ・コーラの瓶が行き着く先はぜひ動画を確認してほしい。

今回コカ・コーラ社がクリエイティブエージェンシー「Blitzworks」とタッグを組んで手がけたこの動画は、同社が2021年から進める“何気ない日常の中にこそ魔法のように最高な瞬間は存在する”という<Real Magicキャンペーン>の一環のようだ。動画の最後にはコカ・コーラのブランドロゴと一緒に“Real Magic”の言葉が登場している。

ファンタジー感溢れるまさに想像力の宝庫なこのキャンペーン動画について、コカ・コーラ社のクリエイティブ戦略・統合コンテンツ部門グローバル責任者Pratik Thakar氏は「我が社のブランド精神に基づき、様々なジャンル、地域、世代にまたがる多様なアートワークのコレクションがティーンエイジャーたちを元気づけるために集結しています。人と人とのつながりを作り、日常の瞬間に魔法をかけること、それが“Real Magic”なのです」とこの動画に込めた思いを語っている。

この動画を見たネットユーザーたちからは、「まさにCMのマスターピース」「素晴らしい!関わった皆に拍手!」「最近見たCMの中で一番クール」などの声が寄せられている。

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