わずか127グラム “世界最小”のVRヘッドセット『Bigscreen Beyond』

Bigscreen(ビッグスクリーン)社の世界最軽量のVR用ヘッドセット『Bigscreen Beyond(ビッグスクリーン・ビヨンド)』が注目を集めている。

ビッグスクリーン社は、バーチャル映画館で一緒に映画を見たり、VRチャットルームで友達と話したり、共有スクリーンで誰かとゲームをしたり……といった体験ができるVRアプリで知られている。同社は自社アプリを“仮想現実のリビングルーム”と言い表しており、全米最大のスポーツの祭典「スーパーボウル」観戦やバーチャルデートといった実用例もすでに豊富だ。

今回新しく出る『Bigscreen Beyond』は、ビッグスクリーン社が提供する独自のアプリと互換性があるのはもちろん、SteamVRゲームもサポートしているそう。またVRヘッドセットといえばどうしても大きくかさばった形になりがちでそこらへんはまだなかなか改善されないだろうと思われていたが、『Bigscreen Beyond』はほとんどのVRヘッドセットの箱型デザインとは異なりスリムな軽量設計となっていて、その重量もわずか127グラムまで落とすことに成功している。ビッグスクリーン社によれば“世界最小のVRヘッドセット”だそうだ。

最小ボディには2つの1インチマイクロ有機ELディスプレイを搭載しており、それぞれのディスプレイは2,560px × 2,560pxの解像度を有している他、ディスプレイのリフレッシュレートは90Hzで、視野角は垂直93度、水平90度となっている。

薄さの秘密はパンケーキレンズを使用していること。これによってヘッドセットの最薄部を1インチ未満にすることに成功している。またカスタムフィットでフェイスクッションを作ることもできるが、ビッグスクリーン社のアプリから行う必要があり、少なくとも顔のマッピングが可能なiPhone XR以上が必要となるそうだ。

現在『Bigscreen Beyond』は、ビッグスクリーン社のウェブサイトで予約が可能となっている。アメリカ国内への配送が一番早く、2023年の第3四半期になると予想されている。次がカナダ、ヨーロッパなどで2023年第4四半期、日本、オーストラリア、ニュージーランドへは2023年後半に届く予定とのことだ。「2024年後半にはより多くの国や地域で『ビッグスクリーン・ビヨンド』を利用できるようになるだろう」と同社はコメントしている。

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