詐欺、洗脳、陰謀… 「ヴィーガン料理の女王」は、なぜ転落したのか?

Netflixの犯罪記録ドキュメンタリーシリーズの新作『バッド・ヴィーガン: サルマ・メルンガイリスの栄光と転落』に配信前から注目が集まっている。

Netflix/YouTube

この作品はかつて“ヴィーガン料理の女王”として知られたサルマ・メルンガイリスのスキャンダルを追ったもの。サルマ・メルンガイリスは、ハイエンドの高級ヴィーガン料理レストラン「Pure Food and Wine」を経営し成功を収めたフードシーンの有名人。全盛期には、ビル・クリントン、トム・ブレイディ、アレック・ボールドウィン、オーウェン・ウィルソン、ウディ・ハレルソンといった著名人を顧客に持ち、店をニューヨークの“ホットスポット”に仕立て上げた手腕の持ち主でもあった。ドキュメンタリーでは、サルマ・メルンガイリスがその後、税金詐欺、窃盗、労働詐欺、重窃盗等を犯し転落していく様子を描いていく。

この度公開された同作の予告編では、当時の店のスタッフの証言も。レストラン「Pure Food and Wine」は「働くのにとても素晴らしい環境だった」そうだ。では、世間での評価も高く、従業員からも評判の良かったサルマ・メルンガイリスはなぜ転落することになるのだろうか。

始まりは、2011年にTwitterを通じて夫アンソニー・ストレンジスと出会ったことだという。その後2人は波乱に満ちた、そして不可解な関係となり、その間アンソニーは、サルマの金銭を含む人生のすべてを支配するために、睡眠不足やガスライティング(精神的DV)といった「カルト的手法」でサルマを操っていたという。そしてサルマは最終的に160万ドル(約1億8千万円)以上をストレンジスの銀行口座に振り込み、2人は10カ月間の逃亡生活の末、2016年に逮捕されることとなる。

サルマを知る人は一連のスキャンダルを夫の強制的な支配が彼女を犯罪の道へと導いたと考えていたが、一方で、サルマは自身の詐欺と不正行為を夫アンソニーになすりつけようとしていただけと見る人も多く、サルマのことを史上最大の詐欺師バーナード・マドフになぞらえ“ヴィーガン・バーニー・マドフ”と呼ぶ人もいた。

同シリーズには、サルマ・メルンガイリス本人のインタビューも収録されており、名声、詐欺、陰謀論……様々な疑問を残した事件の真相が、どこまで語られているのかにも注目だ。監督・製作総指揮は、アメリカを中心に爆発的な人気を記録した『タイガーキング:ブリーダーは虎より強者?!』等のクリス・スミスが務める。

『バッド・ヴィーガン: サルマ・メルンガイリスの栄光と転落』はNetflixにて3月16日配信予定。

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